最近の子供の視力が低下してきているように思うのは私だけでしょうか?
子供の眼鏡をかけるようになり、学校の授業参観に行くと、クラスのほとんどの子供が眼鏡をかけていたりします。
子供の視力が落ちてきて、初めて眼科に行った時、眼科の先生から「近視は病気ではないので心配しなくて大丈夫ですよ。眼鏡をかければいいだけですから。近くのものははっきりと見えるので、現代人には近視の方がいいくらいですよ」と言われてびっくりしました。
最近はそんな考え方なのかなと思いました。
さて、日本人の視力が低下してきているかどうか、本当のところはどうなのでしょうか?
平成18年度に文部科学省が発表した調査では、視力が1.0未満の子供が、小学生では3割近く、中学生では5割以上にのぼっているそうです。
日本人の視力低下の原因は、長時間のパソコンの使用やテレビ、ゲームなどの影響、ストレス、野菜不足やカロリーの摂りすぎなどがあげられるでしょう。
小型ゲーム機や携帯電話なども、日本人の視力低下の原因のひとつかもしれません。
特に、子供の頃から長い時間ゲームをしていたり、パソコンを使っていると、視力が低下してしまいます。
日本人は視力が悪くなると、メガネをかけたり、コンタクトレンズを使えばいいと簡単に考えがちですが、強度の近視は網膜剥離などの合併症を生じる危険もあるので注意が必要です。
一度、視力が悪くなると、どんどん低下していってしまいますし、特別な努力をしない限りは、視力の回復はありえません。
あまりにも視力が低下してしまった場合には、メガネやコンタクトレンズを使う以外の方法を検討する必要があるでしょう。
日本では、視力が低下していると取れない資格や就けない職業もあります。
メガネやコンタクトレンズ使用時の矯正視力が一定の基準に達していればいい場合もありますが、自衛官や警察官などは裸眼で0.1以上ないとなれません。
競馬の騎手は裸眼で0.6以上、競艇選手は裸眼(レーシックなどの手術も可)で0.8以上の視力が必要です。
日本の航空会社では、レーシックやレーザー治療などの視力矯正手術を受けていると、パイロットになることができません。
中高生の時に近視になってしまうと、将来なりたい仕事に就けない事があるので、後で後悔しても手遅れです。
視力が落ちてきたと思ったら、早目に眼科の診察を受けましょう。
仮性近視であれば、視力が回復する可能性が高いので、早目に治療しましょう。
仮性近視から近視へ進行してしまうと、視力回復の可能性が低くなり、物理的な治療(手術)が必要になってしまいますよ。